あの場所からの景色

あの場所からの景色を見るために一歩一歩前に進む日記です。

これまでの経緯

俺はIT企業でエンジニアとして働いている。仕事は基本的に客先のIT部門に派遣されたり請負ったりして業務を行う。

 

 

派遣と聞くと聞こえが悪く思う人もいると思うが、俺はプロパーで働くチャンス(いわゆる引き抜き)もあったが、選んで今の会社で働いている。給料も悪くないし、プロパで同じ会社で働き続ける方が、よっぽど自分が好きな仕事でない限り俺には魅力的に感じない。

 

それに、派遣型と言うだけで仕事が不安定になることもない。母体となる会社に所属しているから案件の谷間があっても給料は保証される。それに今はエンジニア不足で案件が山ほどある。

 

そんな形で2回目の転職をして3年目。今の会社では割と順調にステップアップしていけて、給料もどんどん良くなり、管理の仕事も任せて貰えるようになった。

仕事も楽しくできていて、昔自分が一番なりたくないと思っていた仕事人間にまさになっていた。

 

そんなこんなで仕事は順調すぎるぐらい上手くいっていてステップアップもできていた。

4ヶ月前に新しい案件の管理を任され、仕事内容的にも兼ねてからやりたかったことだったので、その案件に携わることになった。

しかし実際働いてみると仕事のレベルも高く業務量も多く、俺にはレベルが高い仕事だった。

それでも本来なら自分に任せてもらえないような仕事を任せてもらい、最初はやる気と向上心に満ち溢れていた。食事も片手間に、寝る以外は休日も仕事のことしかしなかった。

 

そんな生活を続けていると体に異変が起き始めた。

頻繁に頭がボーッとするようになり、記憶力が低下し、言葉によく詰まるようになった。

そんな状態になったことが今までの人生で一度もなかったので、単純に疲れているだけだろうと思い、少し休めば治ると思っていた。

しかし、症状はなかなか治らなかった。

 

その案件には最初はサブリーダとして入ったが、リーダーが早々にリタイアしたので、

必然的に間も無くチームのリーダとして働くことになった。

 

しかしその仕事は俺には重荷だった。

上司からはプレッシャーをかけられ、チームメンバのマネジメントにも苦労し、常にプレッシャーと危機感を感じていた。

そしてスキル的にも、気持ち的にも限界を感じてしまい、

精神も体も正常な状態でいられなくなってしまった。

 

常に頭がぼーっとし、頻繁に38度近く発熱し、思考もよく働かず、食欲、活力もなくなっていった。

休日も仕事のことばかり頭から離れず、高熱を出して寝込み、趣味も楽しく感じず、夢にも仕事が出てきて休まらなかった。そんな状態が1ヶ月ほど続いた。

 

自分が耐えて、なんとかできればと思っていたが、流石に頭がおかしくなってしましそうだったので、もう今週末も体調が良くならなかったら上司に頭を下げてギブアップしようと心に決めた。

そして休日の土曜日。目が覚めても布団から出ることができなかった。

 

その日はちょうど同期と集まる予定があった。家を出るのが辛かったが、気分転換になればと重たい体を動かして現地に向かった。

 

「すごく痩せたね」と言われたが窶れただけだろう。

安心できる同期と言うこともあり、職場の悩み、体調の悩みを打ち明けているうちに涙が止まらなくなってしまった。

状況を重く見た同期は休日であったが、その場で社長に連絡してくれ早急に休ませるように伝えてくれた。

 

翌週の祝日に心療内科に行くと適応障害と診断され、即時休暇をとり、2ヶ月間休むように言われた。

 

その週に役員や本部長と話し、結果的に次の日から2ヶ月間休職することになった。